流されてマッドシティ(前編)

池袋で昼食を済ませ、ちょっと運動しようと思って自転車に乗った結果

千葉県は松戸市(mad city)にやって参りました。
しかも「思ったより遠いな…と思ったら一旦銀座を経由していた」という珍事も。
本来なら下図のようなルートのはずが

こうなりました。

そんな方向音痴あるあるを挟みつつ無事に到着した松戸だけれど、さすが千葉が誇るマッドシティ。ラーメン屋ひとつ取ってもスケールが違う。

ラーメン大草原。
「草むらでも原っぱでもいけない。松戸のラーメンは大草原であるべきだ」と、無言で語る看板の説得力。

周囲に大草原の気配はないけれど、この店が在る場所、それが大草原なのだ…。不思議とそんな気にさせてくれる。
迷って銀座に行ったからなんだ。俺は今、大草原にいるんだぞ。

外から見た感じでは「こどもラーメン」をプッシュしているらしい。
ファミリーにも優しい懐の深い店、それがラーメン大草原。

なんて言ってたら大森林に迷い込んでしまった。俺 IN FOREST。
ちょっと気を抜くとすぐ大自然の裁きが下る。それがマッドシティの掟。

何かに導かれ、ただ引き寄せられるままに見たものは…。

市川少年自然の家。
俺はいつの間にか、松戸市を抜けて市川市に入っていたようだ。

市川少年自然の家…。
恐らく普通の野外学習施設だとは思うけれど、監獄を模したペイントのせいで要らぬ誤解を抱いてしまう。
ここは本当に少年の家なのだろうか…?少年の院ではないのだろうか…?
そんな荒唐無稽な妄想にすら現実味を帯びさせてしまう、ここは市川。マッドシティの御膝元…。

なんて感傷に浸っている俺を迎えてくれたのはこの看板だった。

ようこそWELCOME。

名曲『さよならbyebye』と全く同じ文法で俺を出迎えてくれている。市川動植物園の看板らしい。
出迎えてくれるのは嬉しいけれど、向かった覚えがないから通り過ぎよう。内心ちょっと寄りたかったけど。レッサーパンダにも会いたかったけど。かなり後ろ髪を引かれる思いだけど、通り過ぎよう。だって閉まってたし。

そんなこんなで俺が辿り着いた場所とは…。

(大慶園遊園地でした!とネタバレしつつ、つづく)