（原題：アニメも歌詞も、多少ツッコミどころがある方が良い作品じゃないのかな理論）
『新世紀GPX サイバーフォーミュラ』を、TV本編・OVA4作すべて見終えました。
OVAでこんなに続いていることを知らなかったので、各キャラクターの成長を見届けられて満足しています。
しかし今になって見てみると、少年時代とは感情移入の仕方も変わってきますね。主人公・風見ハヤト以外のキャラクターの魅力にも改めて気づかされます。
中でも思い入れが強くなったのはナイト・シューマッハさんです。
この人は主人公のライバルであり、超えるべき目標であり…そんな存在です。
そんな超重要人物なシューマッハさんですが、物語の途中で視神経の限界からレーサーを引退する決意をします。
己の不調を周囲に悟られないよう、最後までレーサーとしての人生を全うしようとするシューマッハ。しかし、遂にかつての僚友であり因縁のライバルでもあるブーツホルツに見抜かれてしまいます。
ブーツホルツがシューマッハに言い放ちます。
「俺の目は節穴じゃないぞ」
え…ブーツホルツさん、改造済み？
「…（不調の原因は）目だな！」
お前絶対解決方法知ってるだろ！
そんな野暮なツッコミがコースに響くこともなく、悲壮な決意を胸にレースに向かうシューマッハ。眼の不調をものともせず、ハヤトとデッドヒートを繰り広げる姿は作中屈指の名シーンだと思います。
その後、なんだかんだで視神経がどうにかなって割と終盤の方まで走り続けたシューマッハさん。改めて見て、良さを再発見できました。
他に好きなキャラといえば、やっぱりブリード加賀でしょうか。
ハヤトの兄貴分であり、一番のライバルであり、最後はほぼ主役だった男。
最終作『SIN』は特にブリード加賀とハヤトの絡みが多いのですが、加賀役の関俊彦さんはNHK『ふえはうたう』でお兄さんやってたし、ハヤト役の金丸淳一さんは『ピューと吹く！ジャガー』のピヨ彦だったしで、いきなり2人で縦笛を吹きだすんじゃないかとヒヤヒヤしながら見てました。最後まで吹きませんでした。
