『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』感想

TV版の映像を再編集して…みたいなものかと思ったら、まさかのゴリゴリ完全新規アニメーションでした。甘く見てましたすみません。
登場人物も、名前と姿こそ共通しているけど違う役回り。というか、違う舞台で同じ立ち回りをしているような感じなのかな。TV版とは何かが少し掛け違った世界。そしてなんだかみんなTV版より爛れてる。
そして受話器から突然聞こえるミッチーの声。『発信音のあとに』じゃん。

演出も、舞台的だったTV版に対して映画的な印象。「劇場版」だからそりゃそうなのかもしれないけど。
なんて思ってたけど、後半になるにつれ段々とTVで観たウテナ節みたいなものも感じつつ。「絶対…運命…」も聴こえつつ。ラストの展開は唖然。凄い…。

メタファーに次ぐメタファーでずっと化かされてるような感じだったけど、なんというか、凄く凄かった。面白かった。あとTV版をちゃんと観ておいてよかった…。TV版と劇場版はパラレルワールド…と言っていいのかすら懐疑的だけど、先にTV版観てなかったら途中で脳が焼き切れていたかもしれない。
この作品が当時どんな評価だったのかも気になる。

そんなわけで色々と理解が追い付いていないけれど、とても楽しめました。
ただ、最後にひとつだけ言いたい。

七実様の出番、ウシとしてだけ?