寝床の中心で、何らかをさけぶ

妙に寒くて目が覚めたら電気敷毛布の電源が切れていた。
コンセントに挿した時点で力尽きて寝ちゃったのか。
じゃあ、スイッチを入れてまた寝よう…。
スイッチを入れて…。

あれ?スイッチ入ってる…。

入ってるのに…。

電源が、つかない。

そうか。
これは電源が切れているんじゃない。壊れているんだ。
壊れてしまったんだ…。

悟った瞬間、走馬灯のように思い出が蘇る。
一緒に目覚めた朝。一緒に目覚めた朝。そして一緒に目覚めた朝。
もはや気分は『世界の中心で、愛を叫ぶ』の森山未來だ。
頭の中に平井堅も流れてきた。

朝目覚める度に 君の抜け殻が横にいる
ぬくもりを感じた いつもの背中が冷たい

助けてください!助けてください!寒いので助けてください!!