鳥山明先生ありがとうございました

鳥山明先生が亡くなった。
あまりにも突然の訃報。でもそれとは別のショックもあって「この気持ちは何だろう…」と思っていたんだけど、どうやら俺は鳥山先生を「何となく死なない人」だと思っていたらしく、そのショックっぽい。
妹にLINEしたら「鳥山明のいない時代を生きたことがないから何となく死なない気がしてた」と、同じようなことを言っていた。

本当にそう。
特に俺は鳥山明直撃世代だし…なんて言いだすと「いや俺の方が鳥山明世代」「いや俺の方が」みたいな争いが始まるのが簡単に想像できるくらい、みんな鳥山明世代だもんな。

毎週木曜日は給食の話題がドラゴンボール一色だったし、自由帳にはみんな悟空を描いてたし、いつかかめはめ波が出せると思いながら授業を受けてたし、放課後はみんなでフクイくん家に集まって超武闘伝やってたし、夏休みにはみんなで映画を観に行って、前の席で大暴れしている幼稚園児を見ながら「きえろ ぶっとばされんうちにな」って思ってた。

クラスの宗派がドラクエ派かFF派で割れていたけど結局みんなどっちもやってたし、何なら俺、今更ドラクエ6やってるし。ぶちスライムベスのまわしげりで全滅しかけたわ。

とにかく。今この世界はもう、鳥山明がいない世界なんだよな。
特別熱心なファンというわけでもない俺がこんなにショックを受けるくらいなんだから、世の中もっともっと悲しい思いをしている人もいっぱいいるんだろうな。
でも「人間が本当に死ぬ時は忘れられた時」って言うし、そういう意味ではもう不死だよね。神龍に頼まずとも。鳥山明先生ありがとうございました。