COOLとHOTの汽水域

引っ越すと、色んな電話がかかってきます。
管理会社、警備会社、ウォーターサーバー設置の誘い、あとはウォーターサーバー設置の誘い。
先日は、こんな電話がかかってきました。

「おひとり様向けのウォーターサーバーの設置を…」

何度目かのウォーターサーバー設置の誘いだ。

正直、ウォーターサーバーに魅力を感じていないワケではないの。
あったら便利だろうね。いつでも冷たくて美味しいお水が出るっていうのは凄いことだと思うよ。

「お湯も出ますので…」

だろうね。その辺ちゃんと分かってるつもりよ。
ただ、今じゃないのよ。

「あ、お時間は取らせませんので…」

いや、そうじゃないの。
時間のあるなしじゃなく、まだ引っ越したばかりだし、とりあえず部屋のレイアウトもまだ全然だから、そのへんが落ち着いたらまたこっちからお願いしていいですかね。

「いえ、30㎝四方くらいのとても小さいサイズでして…」

違う違う、サイズの話を聞いてるんじゃないの。理解(わか)って。
言ってもお水代もかかるものだし、そんなにすぐ使う予定でもないからとりあえずまたこっちのタイミングで

「次回…ですか?それでしたらお邪魔になりませんので今のうち…」

この声が聞こえるかい?
聞こえてるね?どうして聞こえてるのに会話にならない?
そろそろ察して欲しいんだけど、今すぐ欲してないのよ。むしろ要らない。本当は要らないって言いきれるほど要らなくはないんだけど、今の流れだともう要らないと言わざるを得ない。

「皆様と同じようにご満足していただけると…」

ドラクエの王様か!?

何だこの無限クソ選択肢。「はい」を選ばないと進まないクソイベント。ここが現世の水責め地獄か?
あんちゃん…俺、心のウォーターサーバーが決壊しちまいそうだよ。

とりあえず丁重にお断りしたんだけど、こういう営業というのも大変なんだろうな。もしマジ善意1000%だったらそれはそれで凄いな…。

その後、ウォーターサーバーを拒否したことがとんでもない事件に発展するけど、それはまた別のお話。