マサラタウンを遠く離れて

マサラタウンにサヨナラバイバイして、どれくらい時が経ったろう。
当時は中学3年生。
「俺はこいつと旅に出る」と選んだ相棒は、改造ツールで召喚したミュウだった。
(無限増殖した)ふしぎのアメを舐めまくり、(改造で)仲間を増やして次の街へ。

あれから随分時間が経った。
いつもいつでも上手くいくなんて保証はどこにもないことを知り、いつでもいつも本気で生きてる仲間たちがいることも知った。

そんな私が今夜いただくのは…。

セブンイレブンでやってる、カレーパーティーのやつ。
Twitterで見かけて気になって食べてみたら、ちゃんと美味しいの。

リピートしながら試してみたけど、酒飲みに一番オススメの食べ方は間違いなくコレ。

  • 普通に食べる
  • 食べ終わったソースにほぐしたサラダチキンをぶち込む
  • 温め直してまた食べる

「∞チキンマサラ」のでっきあがりでーい!
濃いめのチキンマサラで酒をあおり、その後うすうすチキンマサラでお茶を濁す、味の波状攻撃でい!

…美味い。
確かに美味い。

けど、何故だろう。食べている最中「つるセコ」という単語が脳裏をよぎる。
これは間違いなく貧乏メシ。
中学生が少ない小遣いをやり繰りして食うメシ。

だったら。
この知恵を、マサラタウンにサヨナラバイバイした当時の、月の小遣い3,000円の俺に伝えたら喜んでくれるだろうか。
「貧乏くさいおじさんありがとう」と、言ってくれるのだろうか。

と思ったけど、当時の俺は小遣いをもらったその日に『ツインビーPARADISE3』のラジオドラマCDを買っていたんだった。
1枚3,000円。消費税が入って毎月59円の赤字だ。マサラ食ってる場合じゃねぇ。っていうかどうやって生きてたんだ俺。