夢の話

池袋から電車に乗って帰ろうとすると友達二人に声をかけられる。見たことの無い人だけれど夢の中の俺は確かに友達だと思っている。

「今からヤクザと一緒なんだけど、どう?」

どうって言われても…。としり込みする俺に「いいから、お菓子だけでも」と車に誘い込む友達。
ヤクザの車の中でヤクザのおじさんが車を運転している。外から若いヤクザが駆けてきて、こっちを向くなり銃を一発撃って車の中に入ってきた。紛らわしいけれど仲間らしい。びびったのでお菓子だけもらって池袋駅に帰る。靴を履き忘れそうになる。

池袋駅からバスに乗り込む。バスを降りてついたのは昔住んでいたマンション。8階に住んでいたので、階段で地下8階へと降りる。表札は変わらない。どうやら今も同じ名前の人が住んでいるらしい。しばらくドアの前でたたずむ。

携帯電話がぶるぶるふるえる。妹からだ。妹からの着信はすぐに止まる。かけなおすと母親が出た。

「お母さん今日からヒメジマジになったから」

母親は姫島路という名字になったそうだ。姫島路は母親の旧性でもなんでもないのだけれど、離婚したのだと思い、とても悲しい気持ちになった。

じゃあこの家にいる意味もないので階段を昇ろうとすると、ドアが開いて昔住んでいた家から夫婦が出てきた。旦那さんはどう見てもパンツェッタ・ジローラモさんだったので思わず

「ジローラモさん?」

と言った。よく見ると全然違う人だった。彼は「まあ、入りなさい」と言って俺を家に入れてくれた。

「…と、こういうわけなんですよ」

俺は母親が姫島路になったことを夫婦に話した。夫婦はうなずきながら「人生、そんなこともあるさ」と言ってくれた。俺は安心しておばあちゃんの家から帰ることにした。玄関でたくさんの靴の中から自分の靴を探したけれど、はいてきた靴がどこにもなかったので、昔はいていた靴を探し出してそれをはいて帰った。今思うとあんな靴をはいていたことはないのだけれど。

起きたらとてもだるかった。