少年が初めて触れた神話

久々にビックリマンを買ってみた。
俺にとって、ビックリマンというのはただのシール付きチョコ以上の意味を持っている。一言でいうなら神話。天使や悪魔の姿をしたキャラクターたちは、俺にとってただのおまけシールではなく、本当に神話を彩る天使や悪魔だった。

だから、これを見た瞬間「ビシュヌ・ティキの先祖だ」みたいのがポンと出てくる。神話だから。あと「スーファミのスーパービックリマンはさっぱり面白くなかった」っていう無駄な思い出も出てくる。神話だからって忖度はしない。

ビックリマンに限らず、当時の男子向けコンテンツって妙にスケールがデカかったな。
ビックリマンもエスパークスも世界が一巡二巡するような世界観だったし。魍魎戦記MADARAも転生自体が世界観の柱だったし。男子向けに限らずなのかな。少女マンガでも、ぼくの地球を守ってなんかは転生が大きなテーマだったし。なんとなくこう、世紀末が近づくにつれ終末思想的なものが社会全体に蔓延していたのかもしれない。

でもマジで、そんなのがどうでもよくなるくらいスーパーファミコンのスーパービックリマンのゲームが面白くなかった。アニメもチョコも楽しんでたし、コロコロのマンガも読んでた。だから当然ゲームも手を出したんだけどコレが本当に面白くなかったんだよ。

でも、そこまでクソゲーなことあるか…?さすがに思い出の中で必要以上にクソゲー補正がかかってるのかもしれない。「本当はそんなにクソゲーじゃなかったんじゃないか…?」なんて思ってたところ、最近見てるYouTubeでプレイ動画が出てた。思い出以上にクソゲーだった。思わず画面に向かって「どうして…?」って言っちゃうレベル。人ん家でプレイしてこの感想なんだから、自分で買ってたらスーファミを消魔鳳凰斬していたかもしれない。

そんな悲しい神話に思いを馳せながら食べるチョコは、少し寂しい味がしました(ピーナッツが入ってないから)。