俺の心の3つの「ゲームの町BGM」

様々なテーマの「俺の心に浮かんだ3つ」を挙げていきます。
今回は「ゲームの町BGM」。聴いてるだけであんな景色やこんな景色を思い出す、思い出補正強めの選出です。

『Pioneer2(ファンタシースターオンライン)』

ドリームキャストのオンラインRPG『ファンタシースターオンライン』の町BGMで、タイトルと同じ「パイオニア2」という宇宙船で流れる曲です。
パイオニア2はネットゲームのいわゆるロビー的な場所で、みんなこの曲を聴きながら冒険の準備をするわけです。

シンセのフレーズもめちゃくちゃカッコいいし、そもそも素晴らしい曲なんですが、何よりもこれを聴くとあの頃テレホタイムに繰り広げた冒険を思い出してワクワクしてしまうのです。あの頃のみんな、元気かなあ。

『fiction of meta fiction(魍魎戦記MADARA2)』

コナミから発売されたスーパーファミコン用RPG『魍魎戦記MADARA2』現代の町で流れるBGMです。
町BGMなんですがフィールドBGMを兼ねているような曲でして、そのせいかイントロでめちゃくちゃテンションが上がるんですよね。メロディもカッコいいしそこからオシャレな展開をしたりして。

マダラ2はその後すぐ異世界での冒険が始まるのでこの曲を聴けるタイミングは限られるのですが(異世界の曲もめちゃくちゃ名曲だらけなんですが)、ゲーム全体のイントロダクションを兼ねているような感じがして凄く好きな曲です。
作曲は畑亜貴さん。今や「アニソン界の作詞家といったらこの方!」みたいな存在ですが、当時はゲームの作曲仕事もされていて名曲をたくさん残されてるんですよね。凄い。

『シュトルテを捜せ(ラグランジュポイント)』

コナミのファミコン用RPG『ラグランジュポイント』最初の町で流れるBGMです。

ファミコン時代は今みたいにCD音源をそのままゲームBGMとして使えず、いわゆる「ピコピコサウンド」で音を表現していました。そんな中コナミは用意されたピコピコでは飽き足らず「拡張音源」という、名前通り自分たちで拡張した音源を持ち込むという暴挙に出ました。ええ、暴挙です。暴力的に音がいいんです。
そんな拡張音源にはいくつかバージョンがあるのですが、このラグランジュポイントに搭載されたのは最終形態のVRC7。その結果、1000以上あるファミコンソフトの中で唯一FM音源を実装したゲームとなりました。

なんて事情を全く知らない俺は「町内会のバザーで安かったから」という理由でこのゲームを始めたわけですが、それでも一聴して分かりました「このゲーム、音違う」と。
ここでやっと曲の話になりますが、この曲はオープニングが終わって割とすぐに流れていたと思います。
普通RPGの町BGMといったら牧歌的だったり民族調だったり、その町の色を感じるような曲調が主だと思うのですが、この曲、なんだか妙に悲しいんです。なんだか妙に悲しい曲がハイクオリティなFM音源に乗せて奏でられてくるわけですから、少年だった俺の心はイヤでも掻き立てられるわけです。なんだか不穏な予感を抱きつつ、それでもこの先に起こる冒険に胸を馳せるような…そんな気持ちを思い出させてくれる曲です。
作曲者は分からないのですが、前述の畑亜貴さんはこの作品でも名曲を多数残しています。どんな才能なんだ。