今日はスーパーロボット大戦の誕生日ということで、おめでとうございます!
「スパロボ 誕生日」でパッと浮かぶのは11月11日ですけど(主人公の誕生日に設定するとめちゃくちゃ強くなる)、1991年の4月20日にゲームボーイ版の初代スパロボが発売したらしいですよ。というわけで2日連続でスパロボの話。
俺が初めて遊んだのはスパロボEXという、スーパーファミコンの作品でした。
難易度ごとに「マサキの章」「リューネの章」「シュウの章」と別れていて、それぞれ別視点でストーリーが展開するのは、当時としても割と新しい試みだったと思います。
シュウの章が一番難しいんだけど、隠しコマンドを使って最強のロボットを手に入れると断トツで簡単になるというのも斬新でした。もちろん俺もその斬新さの恩恵を受けました。
この作品がきっかけで向こう20年以上スパロボにハマってるわけですから、EXは楽しい作品でした。が、小学6年生のある日、俺はこのソフトを手放してしまいました。クラスメイトに「売ってくれよ」と言われたからです。
話を持ち掛けられた時、衝撃が走りました。当時「友達同士はゲームを貸し借りするだけ」という固定観念があった俺にとって「友達にゲームを売る」という発想がなかったのです。
相場なんて分かりませんし「友達が自分にお金を支払う」という行為自体に興奮していたのかもしれません。
俺は彼の言い値の100円を受け取り、彼は俺からスパロボEXを受け取りました。今まで味わったことのない満足感というか充実感というか、そんな感情が沸き上がりました。
それからしばらく経ち、そのクラスメイトとスパロボの話をすることがありました。
「そういえばあの時売ったスパロボ、やってる?」彼からの返事は驚くべきものでした。「もう売ったよ」。
そう。彼は俺から100円でスパロボを買い取ってすぐ、他のクラスメイトに売っていたのです。それも500円という大金で。
彼はきっと、ロクに遊ばなかったでしょう。ラ・ギアスで起きた事件の数々も、ネオグランゾンを出す隠しコマンドも知らないのでしょう。スパロボEXがどんなゲームかも知らなかったかもしれません。
それでも彼は、俺の知らないことを知っていました。「安く買って高く売れば儲けが出る」ということを。
これが、後にメルカリを作った男と俺とのエピソードです。
大嘘です。友達にメルカリ創業者はいません。転売屋が1人いただけです。
というわけでスパロボさん、お誕生日おめでとうございます!