俺には恐れている人種がいます。「サッカー経験者」です。
完全な偏見と言われても仕方ないけれど、恐れているんだから仕方ない。俺はサッカー経験者が一番怖い。目の当たりにすると無条件で心が白旗を上げてしまう。
例えば、最近majiで話題のシェフの方。
あの方もサッカー選手を諦めてのシェフらしくて。インタビュー読んだけど、凄いもん。
どうしてシェフになれたか。「コックの恰好で厨房に立っている自分の姿が見えた」だって。なんだその未来視。迅悠一のサイドエフェクトを勝手に使うな。
で、そのために何したか。「自分の軸を3つに増やしてそれぞれ別のことを考えさせた」だって。ナルトの多重影分身修行法をリアルでやるな。チャクラの内蔵量どうなってんだ。
なんかもう、バイタリティと行動力が違う。
是非は置いといて、そりゃ広末と一緒にいる未来も視えたんだろうさって感じがする。
音楽界にも割とサッカーからシフトした方がいらっしゃる。
SKY-HIさんもそうみたいですね。BE:FIRSTのオーディションとかずっと見てたけど、言ってることアツいしやってることのスケールもデカいし。俺、納得の白旗。
あと大好きなオーイシマサヨシさんもそう。
宅配ピザの届け先が昔お世話になった音楽関係者で、それが悔しくて音楽で生きていこうと…なんてドラマまでついてくる。
しかもピザ屋のバイトを黒歴史にせず、今ピザラジオなんて番組までやってる。そういう懐の深さも怖ぇんだよ。そんなの、過去を思い出しては髪かきむしろばかりの人間にとっては眩しすぎるんだって。
もちろん生存者バイアスがかかっていることも、成功した人たちの陰で涙を流した人がたくさんいるのも分かってる。
でも俺が逆立ちしても持ち得ない眩しさみたいなものを感じる時、そういう人がサッカー経験者でしたのパターンがめちゃくちゃ多いんだよな。
「経験者」って言ったけど、じゃあ諦めず継続した人はどうなんですか…って、そんなの勿論怖ぇに決まってるよ。こちとら小学校の頃好きだった子がサッカー選手と結婚したって聞いた時「またサッカーか！」ってなってんだ。もはや接点なんて何も無いのに全く意味の無い敗北感を覚えてんだよ。
まあ、こんなこと言ってる俺もサッカー経験者なんですけどね。
…いや、さすがに幼稚園のサッカー教室だけで経験者を名乗るのは無理があった。しかも唯一覚えてるプレーが「人のシュート練習にスライディングで割り込む」だから。そのまま成長してもカスの特攻スライディング部隊が関の山だろうよ。辞めて正解。ボールは他人。
