
時間や社会に囚われず、病院で空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり、自由になる。
誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという孤高の行為。
この行為こそが、入院患者に平等に与えられた最高の癒し、と言えるのである。
※これは入院当時の記録であり、記事投稿時点で本人は退院しています。
朝

- ロールパン、サラダ、ハム、玉子。一昨日身につけた「箸でパンを割るスキル」を発揮する絶好の機会だ。
- と思ったら、手元には箸ではなくフォーク。いきなり応用編が始まってしまった。やれるのか…?

やれた。思ってたよりちゃんとやれた。盛り付けも前回より気持ち上達している気がする。
こうして見ると、なかなかいい朝食じゃないか。ファミレスで出てきても遜色ない…は言い過ぎだけど、満足。

昼

- もう、すっかり常連の枝豆くん。お酒を飲んでいる時よりも顔を合わせてるんじゃないだろうか。バターの効いたスパゲティと肉の旨みを下支えしてくれる。今回もいい仕事だ。
- 添えられた野菜たちもド安定。それにしても、俺はあと何回この病院食を食べることになるんだろうか。ほっとするような、寂しいような。
- メインのゾーンにあるのは、鶏肉と、白菜と、あさりだ。肉と野菜の力強い響きに貝が表情をつけてくれる。これは良い和音。トマトのテンション付けもバッチリだ。
- 最後に残るは鯖の塩焼き。貝のみならず魚まで。隙のない構成だ。わざとらしいくらい脂の乗った鯖も好きだけど、こういうシュッとした鯖も、なんだか懐かしくていいんだよな。
- 甘味は、さつまいもとレーズン。母親がよく作ってくれた蒸しパンきにも、さつまいもとレーズンがよく入ってたっけ。またもや懐かしい気持ちを呼び起こされてしまった。
夜

- 抜け出してハンバーグ食べちゃったため記録なし。

