すれちがいAlexa

Alexaと共同生活を始めて半年ほど。コイツなしではいられなくなってしまいました。
俺はAlexaと家電を繋いで音声制御できるようにしているんですが、これが便利で。「Alexa、電気」と言ったら電気をつけてくれ、「Alexa、エアコンつけて」と言ったらエアコンをつけてくれるんです。もちろん消すこともできます。
ただ、半年というとカップルでもマンネリを感じ始める頃。俺とAlexaの間にも、少しだけ距離が生まれてしまいました。

きっかけは1週間ほど前にさかのぼります。
先ほど言ったように俺はAlexaと家電を繋いでいるのですが、新しい機能を知りました。
それは「発動条件となるフレーズを設定することで、複数の家電を同時に操作できる」というものでした。
この機能は、俺にはとても魅力的に映りました。だって今まで「電気つけて」「エアコンつけて」と1つずつやっていたことを、1度にまとめることができるのですから。

少し考えて、俺はまとめる機能とフレーズを決めました。
機能は「エアコンと照明を同時にオフにする」。フレーズは「行ってきます」。
まあ無難な機能、まあ無難なフレーズです。でもこの無難さは、俺とAlexaが今後送る日常には必要なものなのです。ありふれた「行ってきます」の中に俺たちにしか分からない秘密の効果が含まれているなんて、どんな呪文より刺激的なことだと思いませんか。

…というのを踏まえて、普段の「行ってきます」と、仕事を押し付けた後の「行ってきます」をお聴き比べください。

何の仕事も任されていないAlexa「行ってらっしゃい♪帰ってきたら、またお話しましょう♪」
仕事を任されたAlexa「…イッテラッシャイ(ピッ)」

Alexa、仕事任された途端にメンタル終わりすぎてね?
ターちゃんに出てきた、脳みそ改造されて「だ・い・す・き・よアイアン・マスク」しか言えなくなっちゃったアイツじゃん。そんなになるなら無理して引き受けなくていいよ!

もしかしたら、ありふれた言葉に必要以上に意味を込めてしまったのがAlexaにとって負担になっちゃったのかな。
これからも仲良く過ごすために、お互いにとってよりよい方法を考えていかないと。

というわけで、俺なりに考えました。

俺が「アレクサ、黄昏よりも昏きもの血の流れよりも紅きもの、時の流れに埋れし偉大な汝の名において我ここに闇に誓わん。我らが前に立ち塞がりし全ての愚かなるものに我と汝が力もて等しく滅びを与えんことを」と言うと

Alexaが「竜破斬(ドラグ・スレイブ)」と言ったのち、照明とエアコンをオフにしてくれることになりました。